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こころに響く大切なことばと私

祖母が亡くなり1周忌と1ヶ月が経つ先日の命日に、お寺の若い住職さんに
来てもらってお経をあげてもらいました。私はその日仕事でしたが
仕事に行く前だったので慣れない正座を30分ほど我慢しながら^^;
お経の本を目で追いながら聞いていました。

そしてお経が終り足がしびれてる時に、住職さんが同朋新聞という新聞に
掲載されていた記事を読んでいただきました。内容は以下の通りです。








今から20年前、私が大学生の時である。私は末期癌患者で、
余命幾ばくもない友人の付き添いを行うことになった。

友人に少しでも心に安らぎを与えられるのならと考えて
始めてたのだが、いざ蓋を開けてみると、とても厳しい現実が
私を待っていた。私が付き添いとして病院に宿泊することになった
その日の夜から、癌の猛烈な痛みが彼を襲ったのである。

声を出すことができないほど衰弱しているにもかかわらず、
もがき苦しんでいる彼の姿を前に、何もできない自分が
これほど無力におもえたことはなく、焦りと虚無感が
私の全身を襲った。

そしてこのような自分に対して自己嫌悪に陥ってしまった。

それから数日後、その日の彼は、いつもにない良い顔色で、
痛みもないかのように見えた。

そして私のてのひらにゆっくりと指で文字を綴っていった。

「い・て・く・れ・る・だ・け・で・い・い・ん・だ・よ・・・あ・り・が・と・う」
だった。

この指で綴った言葉が、すっかり自信喪失していた私の
心に光を与え、新たな自信と勇気が湧きあがってきた。

その二日後、彼はこの世をさった。

あれから20年、私は縁あって大学の教壇に立ち福祉を教えているが、
あのときの彼の言葉は今でも鮮明に脳裏に焼きついている。

現在、社会生活の中で悩み苦しみ、自信を喪失し、あげくには
自ら命を絶つケースも多い。そのたびに「この方たちが、彼の残した
ことばに出会っていたのなら!」と残念に思っている。
今後は彼を残したことばを原点に人間の存在価値、生きる意味を
を学生に伝えていくことが、私の使命であると考えている。

以上

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by matorix555 | 2008-02-21 02:54 | Comments(0)